飼い主の8割が悩んでいる犬の問題行動の原因とは?

平成22年犬の飼育数は890万3千頭(ペットフード協会調べ)で、ピーク時からすると減少傾向にありますが、それでも犬の問題行動による悩みはなかなか減りません。

中でも犬が人を噛む攻撃行動は日本のみならず世界中で深刻な問題となっており、適切な対処が急務となっています。

この記事では愛犬の問題行動に悩んでいる飼い主のあなたに、犬との関係が今以上によくなることを願って問題行動の原因とその対策をお伝えします。

今抱えている問題行動の解消のためにあなたができる対策が見つかれば幸いです。

※愛犬の問題行動にもう悩まない!


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犬の飼い主の8割が問題行動に悩みを抱えている

ペット総研・日本獣医師会によると、日本の犬の問題行動をネット調査した結果、犬の飼い主の8割が犬の問題行動に悩みを抱えているという事です。

飼い主が困る犬の問題行動(悩みの多い順)

第1位:吠える:飼い主・よその人・犬に対して吠える
第2位:噛む
第3位:破壊する
第4位:排泄問題

中でも人に対する犬の攻撃行動は頻度が高く深刻な問題です。

気になるのが、問題行動に対する飼い主の対応ですが
・罰を与えた:8割
・何もしていない:
2割

と、ワンちゃんの問題行動に対して、しつけと称して犬に何らかの罰(体罰)を与え
更に問題行動が助長、結果獣医師に駆け込む飼い主が多くいるという事になります。

また、2割に近い人が何も対処していないのも問題を助長させる要因の一つだと言えるでしょう。
獣医によると7割の人が犬の問題行動の矯正治療を希望しているとのことです。

このことから、いかに飼い主に正しい犬のしつけ方が身に付いていないか、また、人任せであるかわかると思います。
犬のしつけは簡単ではありませんが、正しいやり方で行えば、犬との信頼関係を得ることができます。
でも、その正しいしつけ法をどうやって見つけるのかがまた次の問題になります。

問題行動はどうして起こるの?

犬の問題行動で最も多いのは、「攻撃行動」です。
ほとんどの飼い主がその行動に理解ができずに、悩んだり時に腹を立てて罰を与えてしまいます。

犬の問題行動はもともと犬が攻撃的だからではなく、犬の生活環境の変化」「飼い主の対応」によって引き起こされる場合が多いのです。

攻撃は犬にとって正常な行動で、犬がなぜそのような行動をおこすのかを理解して対処していけば、防ぐことができるでしょう。

では、問題行動がなぜ起こるのか、その原因を探ってみましょう。

問題行動を引き起こす要因

問題行動には大きく分けると
1:遺伝によるもの
2:環境(人・場所)によるもの
3:生理学的要因(ホルモンの働きなど)
によるものがあります。

一つの要因から起こるのではなく、生まれつきの性格や特性に環境や経験など複数の要因が重なって引き起こされると考えられます。

1:犬種や遺伝、気質によるもの

警察犬で多いシェパード犬などは感覚が鋭い反面、恐れが強かったり
音に敏感なコリー犬は雷や花火などの大きな音に対する恐怖症を引きやすい傾向にあるなど、犬種によって遺伝的な要因もあります。

2:環境(人・場所)によるもの・飼い主の対応も

犬の住んでいる環境や経験など、後天的なことが原因で起こる場合です。
人間社会に住む犬にとっては、まわりの環境に慣れて楽しい経験を積む「社会化」を体験できずに過ごすと人や他の犬に憶病になることがあります。
また、人間側の接し方の中で、甘やかし・怖がらせる行動も攻撃行動を引き起こす大きな原因となります。

例えば
・犬を同じベットで寝かせる
・犬に遊びを勝たせる
・食餌を先に与える
など
犬を甘やかしたり、擬人化している場合は、犬の優位性攻撃行動を引き起こしやすいと言われています。

3:生理学的要因(ホルモンの働きなど)

マーキングやマウンティング、犬同士のけんかなど、性ホルモンの働きにより問題行動をおこします。

無駄吠え症

吠える犬にはそれなりの理由があります。
住宅密集地で迷惑だから鳴かせたくないという飼い主側の都合です。
最も多いのが縄張りへの侵入行為に対する威嚇です。
不審人物意外にも物音や他の動物の気配に、吠えて縄張りと飼い主家族を守ろうとしています。

この習性を利用して番犬として飼い始めた経緯があります。
侵入者に気づいたことをほめてから、タイミングをみて、制止命令を出し、泣き止んだら再度ほめるなどのしつけを施します。

分離不安症

依存心の強い憶病な犬が、急に一人きりにされたり、長い間留守番することになった時に
不適切にな場所に排泄したり、鳴き続けたり、家具を噛み壊すなどの行動をおこしてしまいます。

飼い主の溺愛や甘やかしなどの、誤った接し方の積み重ねによる過度の飼い主依存症が原因です。
愛犬に対して愛情を注ぐことと、しつけは別物。常に、飼い主が主導権を持つよう心がけましょう。

排泄による問題行動

排泄して欲しくない場所で故意に排尿したり、意図的に室内のいたる所で排尿する行動です。
◎マーキング行為
別の犬や人がテリトリーに入ってきた時に刺激となってマーキング行動が始まります。
また、ストレスを受けて不安な状態には悪化する傾向にあります。

◎服従や興奮による異常排尿
過度の興奮やうれしさのあまりついおもらしをする場合があります。
よろこびの精一杯のリアクションなのでむやみに叱るのは逆効果になります。

◎抗議行動としての異常排尿
抗議のメッセージとして、わざと布団やソファーの上などに排泄する行為です。
抗議しているのですから、怒らずに抗議に応え、解決の道を探しましょう。

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攻撃行動の種類

1、優位性攻撃
犬の優位性攻撃はアルファシンドロームとも呼ばれ、犬が(家の中で)一番のボス(アルファ)と勘違いして攻撃してしまうこと。
中途半端に犬を叱ると、ボスの座を侵害する敵とみなして、更に攻撃するようになります。
アルファシンドロームを治すには、飼い主がボス(アルファ)であることをわからせるために、徹底して妥協せずにしつけを続けることが肝心です。

2、テリトリー防御攻撃(縄張り・保護性攻撃)
自分の領域を侵入者から守ろうとする防衛本能です。
自分の縄張りを守りたい一心の行動ですから、相手が遠ざかるまで攻撃は続きます。
飼い主が大きな声で叱ると、自分の加勢と勘違いしエスカレートすることもあります。

3、恐怖性攻撃:不安・恐怖からくる攻撃
恐怖のあまり専制攻撃を仕掛けて、自分のペースに持ち込もうとする行動です。
時間をかけて決して怖くないことを根気よく認識させていきます。

4、捕食性攻撃
獲物を捕らえて食べる本能が出てしまうことがあります。
犬種によって強い・弱いがあります。
走る犬や猫、ジョギング中の人、自転車やバイク、自動車、幼児や高齢者などを獲物と錯覚して噛みついたり、追いかけたりしてしまいます。
社会化期に人や他の犬と多くの経験をさせることが重要です。

常同行動

同じ場所で同じ行動を何度も何度も繰り返してみせたり、自分の尾を追いかけてクルクル回転したりする行動です。
時には自分の尾をかみ切ってしまったり、穴を掘る動作を執拗に繰り返したりします。
主になんらかのストレス・苦痛を和らげるための行動で、自傷行為、テレビを見て遊ぶ、同じ場所を歩き回るなどがあります。

老齢性の認知症以外は、ストレスによる場合がほとんどなので、無視したり、大声で叱ったりせず、極力散歩に連れて行きましょう。
間違っても芸だと思いエサをやらないように!

異嗜性 いしせい(食糞症)

自分のフンや同居動物のフンなど、食べ物以外のものを執拗に食べる行為です。
癖になると毎日繰り返し行うようになり、糞便を回収してやめさせようとすると、飼い主に隠れて便をするようになります。

フン以外にも、石や靴下、ティシュなどに興味がある場合もあります。
衛生面だけでなく、異物による腸閉塞や中毒を起こす場合もあるので、早期に治していくようにしましょう。

おわりに

以上、多くの飼い主が悩んでいる愛犬の問題行動の原因と対策をお伝えしました。

いずれの問題行動もワンちゃんの本能をまず把握し、早い段階での適切なしつけが重要になります。

飼い主の一貫性のない接し方が、犬の不安を引きこし、更に問題を助長させてしまいますので、主従関係を明確にして根気よく行いましょう。

もし、まだ犬を飼う前であれば、犬種により性格や習性もことなるので、対策として情報を収集してから自分の家に合った犬種を見つけることも重要です。

ペット先進国であるイギリスでは、飼い主は犬を飼う前に情報を収集し、犬を迎え入れる準備を行うと言われています。

いずれにしても、犬の問題行動を無くすための第一歩として、「遺伝」「環境」「生理学的」による要因があることを飼い主は理解しておくべきです。

多くの飼い主がこのことをなおざりにしているので、冒頭のようなアンケート結果に陥るようです。

犬の気持ち、人間の気持ちをお互いにわかりえることは、自然に身に付くものではなく、正しい知識と観察&しつけが必要です。

追伸

このブログでは、犬と人間が幸せな関係になるために問題行動にあったしつけ法(主にDVD・動画)を紹介していますので、是非実践してみてください。

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