犬のしつけと訓練の違いは?

一般家庭で飼われている犬でも、飼い主や専門的などがしつけをすることがあるでしょう。
また警察犬などの特別な役割を担う犬は、普通のしつけではなく訓練を受けることになります。
では犬のしつけと訓練には、いったいどのような違いがあるのでしょうか。

犬のしつけは自主的行動を身に付けさせるためのものです。
たとえばトイレやクレートトレーニング、スキンシップを嫌がらないようにする、などがしつけの目的となります。
人間と愛犬が一緒に生活する上で、必要最小限のマナーがあります。
それを身に付けさせるためにしつけがあるのです。

一方犬の訓練は指示を出してその通りに行動できるようにするためのものです。
警察犬も実際の捜査現場では、警官の指示に従って行動します。
そのためにはしつけではなく、専門的な訓練が必要なのです。

ただし訓練にも様々な種類があり、一般家庭でできるものもあります。
お座りや待てなどは単なるしつけではなく、訓練と見ることもできます。
たとえばお座りとは、犬にその場に座るように指示を出すことです。
お座りという指示を出して言うことを聞かせようとするため、訓練と言えるのです。
つまりしつけが基本で、その上位に当たるのが訓練となるのです。

犬のしつけと訓練は、始めるべきタイミングも違います。
まず犬のしつけの場合、生後2ヶ月から3ヶ月に開始すると良いとされています。
犬には社会化期と呼ばれる時期があり、生後3ヶ月は脳の発達が未熟です。
この時期はしつけの準備をして、環境に慣れさせることが重要です。
生後3ヶ月が過ぎてからしつけをすると、犬は学習して物事を吸収しやすくなると言われています。

次に訓練の場合、生後5ヶ月から6ヶ月に開始すると良いとされています。
子犬が成長して思考力や知能などが向上するため、訓練を始めるタイミングは少し遅くなります。
知能の他にも体力が向上するのが、生後5ヶ月から6ヶ月ごろからだと言われているのです。

ただし待てなどの動作は体力をあまり使わないため、もう少し早めに始めても良いです。
お座りなどの高度な訓練は焦って始めるのではなく、まず最初にしつけを済ませてください。
訓練はしつけと同時に行うのではなく、最初にしつけをするところから始めましょう。

しつけと訓練をよりわかりやすく表現すると、前者は約束事で後者はトレーニングです。
単なる約束事なら、家庭によって異なります。
たとえばピンポンが鳴ったときに吠えてもと良いとする家庭もあれば、吠えてはいけないとする家庭もあります。
しつけであれば家庭レベルの問題であり、約束事を破ったとしても誰かに迷惑がかかるとは限りません。

一方訓練は家庭レベルの問題ではなく、社会的に関わるものです。
お座りなどは、学校で教わる起立や例などを共通しています。
こうしたことが最低限できるようになると、生活が便利になるでしょう。
犬の社会での役割は、人間とは異なります。

しかし指示を受けてその通りにできないと、犬と飼い主が困ってしまう場合もあります。
犬のしつけは家庭での親と子どもの関係、訓練は学校での先生と生徒の関係に似ています。
人間もまず家庭で親から最低限の教育を受けて、幼稚園や学校などの施設で様々なことを勉強するでしょう。

そしてしつけと訓練とでは、担当するプロも異なります。
飼い犬のしつけは飼い主の仕事ですが、それをサポートしたりプロの立場からしつけを行うドックトレーナーという職業があります。
犬の訓練を専門とする職業は、犬訓練士と言います。

ドックトレーナーはペットとして飼育されている犬をしつけるための職業で、ただ命令を出すだけではありません。
人間と犬が一緒に生活するために必要なマナーを教え、飼い主の言うことを聞くようにするのです。
噛みつきや無駄吠えなどを抑え、トイレや散歩の方法を教育します。

犬訓練士は犬に命令を出して、仕事を覚えさせるための職業です。
警察犬や盲導犬、介助犬や麻薬探知犬などを使役犬と言います。
この使役犬の訓練を担当するために、犬訓練士というプロがありのです。
使役犬は社会貢献のために、仕事をする必要があります。
そのため訓練士は簡単なマナーではなく、犬に命令して必要なスキルを習得させるのです。

以上が犬のしつけと訓練の違いですが、どちらも犬を良くするためには欠かせないものです。
ただしすべての犬が専門性の高い訓練を受けるわけではなく、使役犬に限られる場合もあります。
犬を育てるうえでまず基本となるのがしつけであり、必要に応じて訓練を受けさせると良いのです。

何を目的とするのか、そして誰が担当するのか、などの違いがあります。
一般家庭の話であれば、しつけと簡単な訓練だけで良いかもしれません。
普通の犬の飼い主は高度な訓練ではなく、基本的なしつけを意識してください。
しつけにも専門家がいるため、困ったことがあれば相談すると良いでしょう。

もし訓練を受けさせた場合は犬訓練士か、訓練ができる施設に相談することをおすすめします。

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