言葉が通じない犬の不調に気付くには、普段から行動やしぐさを観察することが重要になります。
そして、愛犬のもしもの緊急時・病気に慌てないためにも近くの動物病院をいくつかリサーチしておきましょう。
友人や愛犬家のサークルなど、利用者の口コミなどを下調べしてファイルにまとめておくともしもの時に安心です。
設備より働く人
動物病院選びで大切なのは、設備・施設の規模よりもスタッフや医師が熱心であるかどうかが一つの判断基準になります。
見かけは立派な病院でも、スタッフの対応や獣医師の診察に動物への愛情や熱意が感じられず、不安が増長したり対応にがっかりすることがあります。
筆者の経験ですが、出産を終えたばかりのビーグル犬のゴマちゃんの元気がなくなり、駆け込んだ動物病院では、先生もスタッフも懇切丁寧に診察をしてくれました。
結果お腹の中に2頭の赤ちゃんが亡くなっていて、発見が遅ければ母親も危ないところでした。
手術した母親だけでなく生まれたばかりの赤ちゃん6頭の面倒も見てくれました。(ミルクが飲めないため)
人間の病院でもそうですが、医者と看護師の会話によっても先生の考え方や熱心さが伝わりますよね。
「この先生は苦手だな」と直感したら、ワンちゃんにも伝わるみたいです。それだけワンちゃんって賢いんですね。
症状が始まった時期や飼育環境など話をきちんと聞いてくれるスタッフや先生なら、安心して診てもらうことができるでしょう。
愛犬家の意見を聞く
散歩の途中やドッグラン、ペット喫茶など、犬好きが集まる機会があれば、顔なじみになってかかりつけの動物病院を聞いておくと選ぶ選択肢が増えます。
ぜひ愛犬家のみなさんの経験を参考にしてみてください。
動物病院をリストアップ
人間の病院も専門があるように動物病院も得手不得手があったり、専門分野・知識や経験があります。
評判のいい動物病院をリストアップしておくことで、もしもの時に慌てずに行動することができます。
大まかな料金の相場をみておく確かめておくだけでも、突然の診察でも困らないでしょう。
動物病院の診療料金の目安(全国平均)
獣医師の診療料金は、独占禁止法により、各獣医師が料金を設定し、競争できる料金体制にしているため、病院によって金額が異なります。
平成26年全国1365ヵ所の動物病院の平均を見てみましょう。
(下2桁の端数は省略しています。)
◎初診料:1,400 円
◎再診料:700 円
◎往診料: 2,200 円
◎時間外診療
・平 日:2,300 円
・休診日:2,600 円
・深 夜:4,500 円
◎入院料
・小型犬:2,700 円
・中型犬:3,500 円
・大型犬:4,200 円
・特大犬:4,800 円
◎お産
・分娩助産:5,000 円
・難産介助:6,000 円
◎眼科
・洗眼:800円
・結膜異物除去:1,000 円
・結膜下注射:2,000 円
◎耳鼻科
・外耳処置:1,200 円
◎歯科・口腔外科
・歯石除去:9,000円
・抜歯:3,500 円
・根管治療:4,000 円
◎緊急処置
・心肺蘇生(非開胸): 6,000 円
・心肺蘇生(開胸): 20,000 円
◎ワクチン
・狂犬病のワクチンは、市町村によって料金が異なり、3,000円~4,000円です。
新しいワンちゃんを飼う時には、登録料金がかかり、市町村によって異なり、3,000円程度です。
市町村により、集会所などで集団ワクチン接種でき、動物病院に行かなくても受けることができます。
毎年4月~6月の間に行われていることが多いようです。
・犬混合ワクチン(5 種・6 種): 6,000円
・犬混合ワクチン(8 種・9 種・10 種): 8,000円
参照:日本獣医師会による家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査
「よい動物病院」の選び方・診療料金のまとめ
以上、「よい動物病院」の選び方と動物病院の診察料の大まかな相場がおわかりになりましたでしょうか?
このページを印刷しておき、電話の近くに貼っておくと安心です。
愛犬のもしもの時のために重要なことは、ワンちゃんの日頃の様子の確認と事前に動物病院の下調べをしておくことです。
最近はホームぺージでも内容を見ることができるので、是非この機会に動物病院をリストアップしておきましょう!
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