野山の草木が生い茂る季節になってきました。 この時期に人間・犬などのペットも注意しないといけないのが「ダニ(マダニ)」です。

ダニが引き起こす病気に「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」があるので、免疫力が低下している方は特に注意が必要です。

管理人の住んでいる宮崎はこのダニによる感染症「SFTS」により毎年のように数名(高齢な方が多いのですが、時には50・60代の方も)が命を落としています。

我が家には親子のビーグル犬がいるのですが、何故か毎年母親の方にだけダニが寄生します。

ひどい時は全身に、特に耳の中に数えきれないほどのダニが寄生し、手の施しようもない時期もありました。

愛犬のみならず、人間にとっても不快で恐ろしいダニ。

この記事では我が家の犬に寄生するダニの駆除に数年にわたり取り組んできた方法を紹介してまいります。

我が家の取り組みが同じ悩みをお持ちの方の参考・改善のヒントになれば幸いです。

ダニを発生させない環境づくり

第一にダニを寄せ付けないためにはダニを繁殖させない環境づくりが重要です。

  1. 草をはやさない
  2. 野原や草むらに入った場合は、ダニの嫌がるスプレーなどをして寄生を防ぐ(入る前にスプレーすると尚ベスト)
  3. そもそも犬の散歩時は草むら自体を避ける

ビーグル犬は常に匂いを嗅ぐのが習性があるので、草むらに入りたがります。

草むらはダニの棲み家になっている場合があるので、散歩時は極力草むらは避けて歩いた方がいいでしょう。

毎年行っていたダニ駆除の方法

ダニが発生する前に対処するのが賢明ですが、いつも後手後手になってしまいます。

  1. 犬小屋付近の草を刈る。年に3回は刈ります。
  2. 除草剤をまく。
  3. 草をダニごと焼き切る。小屋の中の抜けた毛、地面も掃いて焼き切ります。
  4. 殺虫剤をまく。
  5. こまめにシャンプーする

といろいろ試しましたが、結局何処からともなくダニが犬に付いてしまいます。

仕方なく、別の場所に犬小屋自体を移動しました。

でも一旦犬のカラダについたダニはその後も母犬「ゴマ」に寄生して、どんどん増えるばかりです。

ある日、耳の中を見たら大小無数のダニが。

思わず目を疑いました。目の周りや口も噛み付かれています。

シャンプーをしたり、その都度手で捕まえては靴で潰すなどいたちごっこを繰り返すばかりで、キリがありません。手の施しようがないのです。

おかげでゴマはすっかり元気がなくなり、食欲もない日が続きました。

痒さからかイライラして犬小屋でごそごそ体をかきむしっている音が続きましたが、どうすることもできませんでした。

駆除におおむね成功したグッズ

市販のダニ撃退グッズやダニ退治に有名な「フロントライン」などあらゆる方法を試しましたが効き目がありません。

動物病院で処方された餌に混ぜて食べさせる薬もまったく効果がありませんでした。

なすすべがなく、とにかくシャンプーして水で洗い落としたり、つまんで潰したりしました。

つまめるくらいの大きいダニはいいんですが、小さくて毛の間に無数にはびこるダニには手が負えませんでした。
(爪やピンセットで無理矢理犬の体からダニを取ろうとすると、ダニのキバが残って化膿したり、炎症を起こしたりするので止めた方がいいいう意見もあり。)

ですので、無理やり取る方法はおすすめできません。

そんな時、ネットでみつけた「ダニーム」というスプレー式の駆除剤を見つけました。

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天然素材「ニーム」を配合している
ODI ダニーム 200ml

「値段も安いし、どうせ効かないだろう」、「天然素材で無害って、ちょっとありえないし」など疑問もありましたが、amazonのポイントも貯まっていたので、半信半疑でとりあえず購入してみることに。

これが大当たりでした!ダメもとで試してみたら、たった1,2日であの頑固な無数のダニがポロポロと落ちていき、1週間もしないのに全てのダニが駆除できました。

耳の中の数え切れないダニもどこに行ったのか、見事に消えてしまいました。

ここで注意点ですが、ダニームはダニを殺す薬ではありません

ダニが地上に落下したら、小まめに割り箸やピンセットで取り除いて処分しないと、また繁殖する可能性があります。

ですから、ダニが完全にいなくなるまでこの作業を気長に繰り返すことが重要となってきます。

小まめに犬小屋の床やシートをチェックしてふたたびダニを寄せ付けないようにしましょう。

ダニームは無害なので、動物だけではく、人間もピクニックや山の散策など、出かける前にスプレーすると、人へのマダニの感染症予防になると思います。

我が家のダニ駆除のまとめ

ダニの繁殖には草むらが関係しています。

ダニームによって、ワンちゃんの体中にダニを繁殖させることはなくなりましたが、

それでも、油断をすると、小さいダニが数匹足に這っていたりいたり、犬小屋の中に血を吸って大きな塊となって落ちていたりと絶滅させることはできません。

いたちごっこになるので、更に根本的にダニをよせつけないように、除草シートを張りめぐらしました。

草むらがそもそもダニの発生させる一番の原因なので、ホームセンターで除草シート(2000円)とマルチ止め(1000円)を購入しました。

家族みんなで犬小屋を持ち抱えながらシートを敷き詰めました。

後は、周りの草を刈ったり、ダニがついた時に拡大しないように「ダニーム」も常備しておこうと思います。

PS.ネットで調べると酢を2倍の水で薄めてスプレーするとダニが寄り付かない体に付いたダニが落ちると何人かのブログに書いてありました。

一番手軽で安価なので、ぜひこの方法も試してみようと思います。

追記

ダニを完全駆除できたと思っていまいましたが、話はこれで終わりませんでした。

防草シートも数年経つと、草が生えてきたのです。

そして、またダニとの格闘が始まりそうなので、

できれば避けたかったのですが、完全に草をシャットアウトさせるために、金網を敷いてコンクリートを打ちました。
(1立方メートル。生コン業者に頼んで1万円くらいでした。)

犬小屋 コンクリ

コンクリートが割れないように鉄筋を敷き詰めます。メッシュの鉄筋を結束線で結びます。

犬小屋 コンクリ

時間がなくこて仕上げをする前に固まってしまい、表面をきれいにならすことができませんでした。涙。

それでも、犬小屋の中の抜け毛が溜まった中など、油断をするとダニを発見することがあります。

抜け毛・ダニごとバーナーで焼却します。

犬小屋の中やフンの掃除をこまめに行い、後は、周りにある草を定期的に刈るようにしています。

定期的にシャンプーをしながら、確認するのも怠らないようにしています。

ちなみに不思議でならないのですが、娘の「ナイキ」は草むらで遊んでも一度もダニが体に着いたことがありません。

犬小屋ペンキ塗り

娘が屋根のペンキを塗ってくれました。このあと、壁板の修理をして完成しました。


何故か娘が描いたのはセブンイレブンのロゴ。